社則AIのアップデートについて
はじめに
前回のコラムでは、当社のテックリードが爆速で社則AIのベースを
作ってくれた話をご紹介しました。
今回はその「社則AIアップデート」のお話です。
社則AIを動かしてみたら…?
テックリードに作ってもらった社則AIのベース、早速動くか試してみました。
…が、残念ながらAIチャットは動きませんでした。

原因を調べてみると、AIチャットやストレージの部分に
「Github spark」という機能が使われており、
専用のアカウントがないと動作しない模様。
すぐにアカウントを用意するのは難しかったため、作戦変更です。
Github sparkに依存している部分をなくし、
AIチャットは「OpenAI」、
ストレージはブラウザの「ローカルストレージ」で代用することにしました。
とりあえずAIに丸投げしてみる
まずはシンプルに「Github sparkを使わないように直して」とAIにお願いしてみました。
すると、AIがコードの中から関係する箇所を自動で見つけ出し、
修正を始めてくれました。
その後、AIの提案内容を承認し続けて修正が完了したので動かしてみると…

結果は画面のレイアウトが崩れてしまったり、
AIチャットがただOpenAIと直接会話するだけの機能に変わってしまったりと、
期待とは違う方向に…。
下の画像の社則に沿った回答を期待していたのですが、そう簡単にはいかないようです。

その後、画面レイアウトやAIチャット機能を一つひとつ修正をお願いしてみたものの、
どんどん元のコードからかけ離れていってしまったので、
この方法は一旦諦めることにしました。
AIへの”伝え方”を工夫して再挑戦!
気を取り直して、もう一度最初の状態からやり直します。
今度は、AIへの指示の出し方を工夫してみました。
- 作業を細かく分ける:
「ストレージの変更」「AIチャットの変更」のように、
一度にやらせる作業を一つに絞る。 - 変更範囲を限定する:
変更してほしいファイルを具体的に指定し、
それ以外のファイルは触らないように指示する。 - 変えてほしくないことを伝える:
「画面のレイアウトは絶対に変えないで」と、維持してほしい条件を明確にする。
この方法で試したところ、AIチャットが登録済みの社則の内容を
ちゃんと理解して回答を返してくれるようになりました!
画面レイアウトも崩れてない!

修正の過程で多少の手直しは必要でしたが、
とてもいい感じに修正を進めることができました!
AIへの指示の仕方が大事なんだということを実感することができましたね。
今回の学びと今後の展望
今回の経験から、すでにあるものをAIに改修してもらう場合、
AIが正しく理解できるように詳細な指示を出すことがとても重要だと分かりました。
また、AIによる修正が本当に正しいのかを判断するには、私たちにも
ある程度の知識が求められるため、ゼロから何かを作るよりも
ハードルが上がる場面もありそうです。
特に、商用レベルの品質を求められる場合には、AIが生成した部分の品質を
どう担保していくかが、今後の課題になりそうですね。
とはいえ、
AIをうまく活用することで、作業の効率が間違いなくアップすることも実感できました。
これからも積極的にAIを活用しながら、もっと上手に付き合っていく方法を
チームみんなで学んでいきたいと思います!
